性格タイプ「ENTJ」は強いリーダーシップと決断力を持っていると言われています。
その一方、その強気な性格が時として生きづらさを感じさせることがあります。
詳しく見ていきましょう。
ENTJの特徴
ENTJ (指揮官) は高いリーダーシップ能力を持ち、他人を導く力があります。
高い目標を持ち、その遂行のために無駄のない計画を立て、決断します。
また、他の人から見たら諦めたくなるような困難な場面でも積極的に挑戦し、状況を楽しむことができる人です。
これらの点から、ビジネスの分野で成功する人が多い傾向があります。
ENTJの生きづらさ
ENTJの生きづらさにはどういった理由があるのでしょうか?
人から嫌がられたり怖がられたりする
高いリーダーシップを発揮するENTJですが、目標を達成することを重視するあまり他人の感情に対する配慮が欠けることがあります。
強いリーダーシップは支配的に感じられることも多く、意思疎通でも無駄を嫌うため、直接的にはっきり物事を言う傾向があります。
人によってはキツイ、当たりが強いなどの印象を持たれることがあります。
完璧を求める
高い目標や基準を持ち、自他ともに完璧を求めるENTJは、基準に満たない自分自身や周囲に対して強いストレスを感じてしまうことがあります。
自己主張と配慮不足
ENTJは自分が間違っていないと確信している時、相手が誰であろうと強く自己を主張します。
リーダーシップが支配的になってしまい、相手を徹底的に追い込んでしまうことも。
また、計画や目標に固執し過ぎて、人に対して人前で強い叱責をするなど配慮が不足した結果、大事な場面で思わぬ人から足元をすくわれることも考えられます。
ENTJ自身は、目標の達成に必要なことをしているだけだと考えていますが、無意識に敵を多くつくってしまう傾向があります。
ENTJが生きやすくなるためには
他人に対しての配慮や言い方を意識する
人に対しての配慮や言い方を考えることで、他人に与える印象を変えることができます。
「どうしてできないの?」ではなく、「大変そうだね、何か問題があった?」など、あくまで原因を調べ、対応を考えるという態度を心がけましょう。
目標の達成には多少遠回りになるかもしれませんが、敵が減り、より多くの人を巻き込みながら、高い目標を目指すことができます。
目標や基準を柔軟に見直す
自分自身や他人に実現不可能なほど高い目標を設定していませんか?
人は神様ではありませんし、他人は自分ではありません。
過度な要求は自分も他人も疲弊させ、ストレスを抱え込む原因になります。
時には目標や基準を見直し、柔軟に対応することも必要です。
もちろん「変えなくてよい!」「どうしても変えられない…」という人は無理に変える必要はありません。
ENTJが持つ高いリーダーシップと目標の達成に取り組む真摯な態度は、誤解されながらも、多くの人たちが認める結果となるでしょう。
ENTJと相性がよい人
ENTJと相性がよいとされているのは、INFP (仲介者)、INFJ (提唱者)、ENFP (運動家)です。
INFP (仲介者)
共感する力が高く、柔軟な考え方をするINFPはENTJの効率重視で固定化した考えを補完することができます。
人をサポートすることに長けたINFPはENTJの高い目標を理解し、サポートしてくれるでしょう。
一方、ENTJはINFPに対して、目標を達成するための計画や戦略を示すことができます。
また、共感する力の高いINFPは感情的なサポートや新しい視点を与えてくれるでしょう。
<注意点>
ENTJは直接的で論理的なコミュニケーションを好みますが、INFPは感情的なコミュニケーションを好みます。
また、判断や決断のペースもENTJは迅速に決断できますが、INFPはゆっくり時間をかけて考える傾向があります。
お互いの違いを理解し、尊重し合うことでバランスのとれた関係を築くことができるでしょう。
INFJ (提唱者)
直感的で洞察力の高いINFJは、ENTJの考えを共有し、共に目標を達成する協力者となってくれるでしょう。
共感する力も高いため、効率重視になりがちなENTJの見方に感情的な配慮といった視点を与えてくれます。
<注意点>
ENTJは直接的で論理的なコミュニケーションを好みますが、INFJは感情的なコミュニケーションを好みます。
また、判断や決断のペースもENTJは迅速に決断できますが、INFJはゆっくり時間をかけて考える傾向があります。
お互いの違いを理解し、尊重し合うことでバランスのとれた関係を築くことができるでしょう。
ENFP (運動家)
創造的でエネルギッシュなENFPはENTJの計画に新しい視点を与えてくれるでしょう。
また、社交的でもあるENFPはENTJのリーダーシップのサポート的な役割をすることもできます。
共感する力も高いENFPは、効率重視になりがちなENTJの見方に感情的な配慮といった視点を与えてくれます。
<注意点>
ENTJの直接的なコミュニケーション方法がENFPには厳しく感じられることがあります。
お互いの違いを理解し、尊重し合うことでよりバランスのとれた関係を築くことができるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
目標達成のための直接的なコミュニケーションが相手に誤解を与えてしまうENTJですが、
目標に真摯に向か合って乗り越えようとする姿は正にリーダーではないでしょうか?
ほんの少しの配慮や言い方で、様々な物事を円滑に進めることもできます。
自分と相性のよい人を見つけることにより、感情的にも成長できるかもしれません。
自分の特性や相手の特性を理解し、尊重することで、よりよく生きることができるのではないでしょうか。
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